「Together」・・・オリンピックのモットーから学ぶ

57年ぶりとなる東京五輪の開会式が昨日20時より国立競技場で行われました。約4時間という長時間でしたが、私はテレビですべて見ました。「より速く、より高く、より強く」という言葉があります。この言葉は「優れた存在になる」ことを目指すという意味で、オリンピックや競技スポーツの代名詞のようにも使われます。この言葉はもともと、高校の校長をしていたドミニコ会のアンリ・ディドン神父が考案し、1891年に生徒たちの陸上競技大会で学校のモットーとして述べた言葉です。すべての生徒が、自分のレベルの中で少しでも向上できるように頑張ろうという意味で、「他人と比較しての優劣ではなく、基準はあくまで自分自身であり、現在の自分から一歩でも前に進もう、そのために行動しよう。」ということを説いています。・・・この競技会を参観していたクーベルタンは、1894年のIOC設立時の会議で「より速く、より高く、より強く」をオリンピックのモットーにするよう提案し、採用されました。「より高いパフォーマンスを通して、人間の完成に向けて永久に励む(努力する)こと」を意味するこの言葉は、単に競技力の向上だけではなく、競技力を高めていく中で、人間としても日々向上していくことを目指す考え方なのです。・・・今回のオリンピックでは「Faster・Higher・Stronger」のモットーに新しく「Together」が加わりました。私はこの「Together」の言葉が加わったことの真意を今後しっかりと探っていきたいと強く感じました。 ~頑張ろう! 西中!~